◎麻薬密売容疑などで逮捕・起訴されたエルナンデス前大統領は先週、ニューヨーク連邦裁判所で罪を認めた。
2022年2月15日/ホンジュラス、首都テグシガルパの警察本部、エルナンデス容疑者(Getty Images/AFP通信)

麻薬密売容疑などで逮捕・起訴されたホンジュラスのエルナンデス(Juan Orlando Hernandez)前大統領の妻が来年の大統領選に出馬する予定であることを明らかにした。現地メディアが13日に報じた。

エルナンデス被告は先週、ニューヨーク連邦裁判所で罪を認めた。

裁判は6月26日に結審する予定。終身刑を言い渡される可能性がある。

アナ(Ana García de Hernández)夫人は記者会見で、「不正を世に知らしめるための闘いを開始する」と語った。

またアナ夫人は「何をすべきか理解している」と強調。「夫は毎日献身的に不正と闘い、この国のために尽くしてきた。国民もそのことをよく知っている」と述べた。

エルナンデス被告は大統領に就任する前の2004年頃から、主にコロンビアとベネズエラ経由で米国に約500トンのコカインを密輸した罪などに問われている。

検察によると、エルナンデス被告はメキシコの麻薬組織シナロア・カルテルなどから賄賂を受け取っていたという。

検察は米国寄りのエルナンデス被告が移民政策のパートナーであるかのように振る舞い、その裏でカルテルの麻薬密売や武器の輸入を支援したと主張している。

エルナンデス被告の従兄弟と元警察署長も罪を認めた。

ホンジュラスの地元メディアは政府関係者の話しとして、「夫人は夫と麻薬密売組織の関係を知っていたにもかかわらず、大統領選に出馬する意向を示している」と報じた。

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