エルサルバドル裁判所、オランダ人ジャーナリスト殺害事件で元軍幹部らに実刑判決

実刑判決を受けたのは91歳の元国防相、93歳の元警察局長、85歳の元陸軍大佐。
エルサルバドル、首都サンサルバドルの最高裁判所(Getty Images)

中米エルサルバドルの裁判所は3日夜、内戦中の1982年に4人のオランダ人ジャーナリストが殺害された事件に関与したとして、3人の元軍・警察幹部に実刑判決を言い渡した。

それによると、実刑判決を受けたのは91歳の元国防相、93歳の元警察局長、85歳の元陸軍大佐。

首都サンサルバドルの裁判所は検察の求刑通り、3人に60年の実刑判決を言い渡した。

ただし、裁判所は殺害当時の法定最高刑である30年を上限に適用するとした。

また裁判所は現在の軍最高司令官であるブケレ(Nayib Bukele)大統領に対し、被害者の遺族に公式に謝罪するよう命じた。

陪審員たちは先月、3人に有罪評決を言い渡していた。

国連が仲介した真実和解委員会は1992年、4人のオランダ人ジャーナリストが内戦(1980~92年)の取材中、軍の待ち伏せ攻撃により殺害されたと結論付けた。

この内戦では7万5000人もの市民が死亡したと推定されている。

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