◎この集落は麻薬組織ファミリア・ミチョアカーナとハリスコ新世代の抗争に巻き込まれたとみられる。
メキシコ、南部ゲレロ州、ギャングの抗争に巻き込まれた市民(Getty-Images)

メキシコ南部ゲレロ州の集落が麻薬カルテルのドローン攻撃を受けた。現地メディアが5日に報じた。

それによると、この集落は麻薬組織ファミリア・ミチョアカーナとハリスコ新世代(Jalisco New Generation)の抗争に巻き込まれたとみられる。

地元の人権活動家はAP通信の取材に対し、「市民少なくとも30人がカルテルのドローン空爆に巻き込まれ、死者が出た可能性もある」と語った。

ゲレロ州警察は声明を出しておらず、死傷者が出たかどうかは不明だ。

地元メディアによると、ゲレロ州ではこの1年でカルテルによるドローン空爆が数十件確認されている。

ファミリア・ミチョアカーナはギャング間抗争でドローンを多用すると伝えられている。

APは関係筋の話しとして、「生存者の1人が集落から逃げ出し、警察にドローンが爆弾を落とした後、武装した男たちが村にやってきて住民を殺害している」と伝えている。

それによると、武装集団はドローン空爆から生還した人々を車でひき殺したとみられる。

ゲレロ州を含むメキシコ南西部ではギャング間抗争が激化し、暴力事件が急増している。中央政府は昨年10月末、ゲレロ州に陸軍兵士を含む治安部隊員300人を派遣した。

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