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ドミニカ共和国ホテル火災、政府が外国人観光客の帰国を支援

ホテル運営会社によると、避難した宿泊客の中にはパスポートや身分証明書を失った人が多数いるという。
2026年6月19日/ドミニカ共和国、火災が発生したビーチリゾートのホテル(ロイター通信)

カリブ海の島国ドミニカ共和国で発生したリゾートホテル火災を受け、当局が被災した外国人観光客の帰国支援を進めている。この火事ではイタリア人女性1人が死亡、約1700人の宿泊客が避難を余儀なくされた。観光客の多くが旅券などの身分証明書を失い、政府やホテルが各国大使館と連携して対応に当たっている。

火災が発生したのは南東部バヤイベにある人気リゾート「ビバ・ウィンダム・ドミニカス・ビーチ・ホテル」。米国や欧州から多くの観光客が訪れる人気施設で、火災当時の稼働率は84%に達していた。炎は施設の大部分を焼き尽くした。

ホテル運営会社によると、避難した宿泊客の中にはパスポートや身分証明書を失った人が多数いるという。会社は20日の声明で、「各国の大使館や政府と連携し、宿泊客が帰国できるよう支援している」と説明した。ホテルは警察と協力し、必要な被害届をオンラインで迅速に提出できる体制を整えている。避難者は近隣のホテルなどに移り、滞在先の確保が進められている。

当局によると、この火事でイタリア人女性1人が死亡したほか、数人が病院で治療を受けた。女性の死因や火災発生の経緯については調査が続いている。緊急事態対策センター(COE)のメンデス(Juan Manuel Méndez García)所長は20日、バヤイベの他の観光施設は通常通り営業しており、安全性に問題はないとの認識を示した。

初期調査では、強風に加え、ホテルの一部に使用されていたヤシの葉を用いた茅葺き屋根が火勢拡大の要因になった可能性が指摘されている。地元テレビ局が報じた映像には、海岸線上空に立ち上る黒煙や、炎に包まれる建物の様子が映っていた。

ドミニカはカリブ地域最大級の観光立国であり、26年1~5月末の間だけで約560万人の観光客を受け入れている。今回の火災は同国の観光産業に衝撃を与えたが、政府は迅速な避難誘導と被災者支援を通じて観光地としての信頼維持に努めている。今後は出火原因の究明とともに、リゾート施設における防火対策の強化が課題となりそうだ。

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