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キューバ、燃料密輸への関与を否定、米当局が押収、石油封鎖で深刻化するエネルギー危機

米国は先週、キューバ向けのバイオディーゼル燃料約90件の輸送を差し押さえたと発表した。
2026年6月3日/キューバ、首都ハバナの通り(ロイター通信)

キューバ政府は12日、米当局が押収したキューバ向けバイオディーゼル燃料の輸送について、キューバ共産党や国営企業は関与していないと否定した。米国は制裁対象の政府系燃料会社エネテック(ENETEC)が契約に関与していたと主張しているが、政府は同社との契約の存在を否定した。

米国は先週、キューバ向けのバイオディーゼル燃料約90件の輸送を差し押さえたと発表した。押収された燃料の価値は約300万ドルで、総量は60万ガロン(約227万リットル)を超える。米当局は制裁対象の国営企業に利益をもたらす違法な燃料取引を取り締まる措置だと説明している。

一方、キューバ政府は押収された燃料について、把握していないと主張した。

米国の対キューバ燃料規制は、今年1月にベネズエラのマドゥロ政権が崩壊した後、強化された。トランプ政権はキューバ政府向けの燃料供給を制限する一方、民間部門へのガソリンやディーゼル燃料の輸送は一定の条件下で認めている。キューバ政府によると、米企業からの燃料輸入は増加しているものの、国内需要の3%にも満たないという。

燃料不足はキューバの経済危機を深刻化させている。停電や断水、物価上昇が続き、発電や交通、産業活動への影響が拡大している。キューバ政府と国連は米国による燃料供給制限を国際法違反と批判している。

キューバ政府は米国の制裁が鉱業にも影響していると説明している。キューバは電池などの製造に必要なニッケルとコバルトの主要生産国の一つだが、カナダ企業シェリット・インターナショナルは制裁を理由に同国での事業を停止している。

キューバ政府は再生可能エネルギーの導入も進めており、太陽光発電所144カ所を整備したとしている。しかし、燃料供給の不足と制裁が続く中、エネルギー危機の解消には多くの課題が残っている。

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