◎事件に外国人が巻き込まれたという報告はない。
バハマ、首都ナッソーの通り(Getty Images)

バハマの警察当局が殺人事件の急増をうけ、取り締まりを強化している。現地メディアが29日に報じた。

在米国・バハマ大使館は28日、バハマで今年これまでに少なくとも18件の殺人事件が発生したと報告。米国民に対し、スラム街などに近づかないよう呼びかけた。

この警告後、国家警察が記者会見を開き、「殺傷事件に関与した複数のギャングを取り締まり、武器、弾薬、麻薬を押収した」と明らかにした。

事件に外国人が巻き込まれたという報告はない。

米国大使館によると、ほとんどの事件がニュープロビデンス島とグランドバハマ島で発生している。その大半がギャングの抗争絡みとみられる。

国家警察は先週の声明で、「殺人は白昼の通りを含め、四六時中起きている」と警告。国民にギャングの構成員を見た時は警察に通報するよう呼びかけていた。

バハマの人口は約40万人。昨年の殺人事件数はまだ公表されていない。2021年は119件、22年は128件だった。人口10万人当たりの殺人件数は世界トップクラスだ。

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