◎この集団は先月末、グアテマラ国境に近いチアパス州タパチュラを徒歩で出発。米国南部を目指していた。
2021年7月10日/メキシコと米国の国境付近、亡命希望者たち(Getty-Images/AFP通信)

中南米の移民約3000人がメキシコ南部チアパス州の主要高速道路を封鎖し、米国への移住を要求した。

この集団は先月末、グアテマラ国境に近いチアパス州タパチュラを徒歩で出発。米国南部を目指していた。

地元メディアによると、この集団の一部は市内で歩みを止め、高速道路を封鎖したうえで中央政府に対し、米国へのビザを提供するよう要求したという。

デモを主催した活動家はAP通信の取材に対し、「移民たちは犯罪者、人身売買組織、麻薬カルテルなどからの攻撃を恐れており、ビザが手に入るまで抵抗を続ける」と語った。

また活動家は、「人々は公共バスでの移動を希望しているが、身分証明書を持っていないため、乗車を拒否されることが多い」と述べた。

中央政府の難民委員会は7日遅くに声明を発表。米国へのビザは発行しないと強調していた。

今回の集団移動は昨年6月以来の規模となった。

2018年と19年の集団移動も世界の注目を集めたが、ここ数週間の移動はそれを上回る規模となり、この数週間で1万人以上の移民が米国国境付近に到着したとされる。

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