◎カバは地球上で2番目に大きい陸生哺乳類であり、攻撃的なことで知られる。
2009年7月27日/タイ、首都バンコクの動物園(Sakchai Lalit/AP通信)

ウガンダの警察当局は21日、カバに襲われ半身を飲み込まれた2歳の男児が無事生還したと明らかにした。

警察によると、男児は今月4日、コンゴ民主共和国の国境沿いにあるエドワード湖近くの自宅で遊んでいたところ、カバに襲われたという。

近くを通りかかった男性がカバに石を投げつけると、カバは男児を吐き出しどこかに逃走した。警察の報道官は男性の証言を引用し、「カバは少年の身体を半分飲み込んでいた」と説明した。

国立公園の管理者によると、カバが湖の外を徘徊することは珍しくないという。しかし、カバに襲われ、飲み込まれかけた人が助かったという話は聞いたことがないそうだ。

事件後、男児は医療機関で手当てを受け、狂犬病予防の注射も打ったという。その後、男児は完全回復した。

警察はコンゴ国境のクイーン・エリザベス国立公園内にある地区の住民に対し、カバが徘徊している可能性があるため警戒を怠らないよう呼びかけた。

また警察は「男児を襲ったカバは臆病者だったが、自然保護区やその近くで生活するすべての市民は野生動物が非常に危険であることを再認識すべきだ」と警告した。

カバは地球上で2番目に大きい陸生哺乳類であり、攻撃的なことで知られる。ナショナル・ジオグラフィック協会によると、その強力な顎でカヌーを半分にへし折ることもできるという。

カバはアフリカ大陸で年間500人を殺害していると推定されている。

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