コンゴ・エボラ流行、国連IOMが感染者の遺体搬送・埋葬に警鐘
7月14日時点でコンゴと隣国ウガンダを合わせた確定症例数は2000人超、死亡者は750人を超えた。
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国連の専門機関である国際移住機関(IOM)は17日、コンゴ民主共和国で拡大が続く「エボラ出血熱」の流行について、感染者の遺体を故郷へ搬送して埋葬する慣行が、感染拡大を助長する大きな要因になっているとの見解を示した。
エボラウイルスは感染者の死亡後も遺体に高い感染力が残るため、適切な防護措置を講じないまま搬送や埋葬が行われれば、新たな感染が発生する危険性が高まるとして警戒を呼びかけている。
IOMによると、7月14日時点でコンゴと隣国ウガンダを合わせた確定症例数は2000人超、死亡者は750人を超えた。このうち約3分の2は病院以外の場所で死亡しており、安全な遺体管理や埋葬が十分に行われないケースが相次いでいる。
現地では亡くなった家族を出生地へ運び、親族や住民が集まって葬儀を行う伝統的な慣習が根強く残っている。IOMはこうした慣行が感染拡大の一因になっている可能性があると指摘した。
IOMはこれまでに少なくとも105件の遺体搬送を確認し、その中には新たな感染につながった事例も含まれるという。特に北東部イトゥリ州では感染者の遺体が別地域へ運ばれた後、新たな患者が確認され、地域を越えた感染拡大への懸念が強まっている。一方で、国外への遺体搬送は確認されていないものの、国内での移動だけでも流行地域が広がる危険性は十分にあるとしている。
今回の流行は「ブンディブギョ株」と呼ばれるエボラウイルスによるもので、確定症例数はこの2週間で70%増加し、1日当たり40人を超える新規感染者が報告された日もある。
保健当局は患者の隔離や接触者の追跡を進めているものの、住民の不信感や武装勢力による治安悪化、医療体制の不足などが対応を難しくしている。また、感染者と接触した人の20%は所在を把握できず、感染経路の特定も困難になっている。
IOMは、感染拡大を抑え込むためには医療支援だけでなく、地域住民との信頼関係を築きながら安全な埋葬方法への理解を広げることが不可欠だと強調する。専門家も伝統的な葬送文化への配慮と感染防止対策を両立させる取り組みを進めなければ、流行の長期化や被害拡大を招く恐れがあると指摘している。国連機関は今後もコンゴ政府と連携し、遺体管理体制の強化や住民への啓発活動を継続する方針である。
