◎コレラは感染性下痢症のひとつで、治療せずに放置すると数時間で死に至ることもある。コレラ菌に汚染された水を飲んだり食品を食べたりすることで感染する。
経口生コレラワクチンの接種(Getty Images)

内戦下のスーダンでコレラ患者が急増している。現地メディアが27日に報じた。

それによると、紅海沿岸の都市ポートスーダンで数千人が治療を必要としている。

首都ハルツームの避難民や学生を受け入れている大学の寮にはコレラ患者約1000人が収容されている。

コレラは感染性下痢症のひとつで、治療せずに放置すると数時間で死に至ることもある。コレラ菌に汚染された水を飲んだり食品を食べたりすることで感染する。

避難民の1人である女性は1カ月前にコレラに感染。2人の娘のうち1人を失った。

女性はAFP通信の取材に対し、「1人は回復したが、もうひとりは助からなかった」と語った。

地元メディアによると、ポートスーダンの避難所の衛生状況は日を追うごとに悪化しているという。

軍政と準軍事組織「即応支援部隊(RSF)」は今年4月からハルツームなどの支配権を争っている。第2の都市ワドメダニでも先週戦闘が激化し、少なくとも30万人が避難を余儀なくされた。

スーダンで最初にコレラ患者が報告されたのは9月末。それ以来、少なくとも224人が死亡し、感染者は2万8000人を超えた。

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