◎南スーダンは2011年にスーダンから独立して以来、内戦、自然災害、経済不安、政治抗争に悩まされてきた。
南スーダン、ジョングレイ州の集落(United-Nations)

南スーダン当局は28日、東部ジョングレイ州の民族間紛争で少なくとも57人が死亡、17人が負傷したと発表した。

州当局によると、対立する2つの武装グループが土地と水をめぐって衝突し、殺し合いに発展したという。

南スーダンは2011年にスーダンから独立して以来、内戦、自然災害、経済不安、政治抗争に悩まされてきた。

州当局によると、戦闘は25日から始まり、複数の村に波及したという。

両グループの構成員とみられる57人の遺体が見つかり、少なくとも17人が負傷したと伝えられている。

この地域で活動する青年会は28日、戦闘を非難し、人道支援団体に介入を求めた。

また青年会は連邦政府と州政府に大量虐殺を止める措置を講じるよう強く求めた。

ジョングレイ州政府の報道官も戦闘を非難し、武装グループに武器を置くよう命じた。

また報道官は連邦政府に介入を求め、「州政府の力だけでこの混乱を抑えることはできない」と述べた。

州当局によると、武装グループは主に地元の若者で構成され、陸軍の兵舎も攻撃を受けたという。

陸軍の報道官は28日、「反乱には厳しく対処する」と述べたが、それ以上の詳細は明らかにしなかった。

国連の南スーダン派遣団は最近、東部地域に拠点を置く武装グループが若者を動員しているという報告を受け、内戦に発展する可能性があると警告した。

この地域で2020年3月に発生した戦闘では数千人が避難を余儀なくされた。

キール(Salva Kiir)大統領とライバルのマシャール(Riek Machar)副大統領は2020年2月に暫定政権を発足させたものの、各地で続く小規模な戦闘を抑えることに苦労している。

2018年に終結した内戦の犠牲者は40万人と推定されている。

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