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南アフリカのガザ支援船団活動家「イスラエルの拘置施設で電気ショックを受けた」主張

活動家たちはパレスチナ・ガザ地区への支援物資輸送を目的とした船団に参加していたが、イスラエル海軍により地中海の公海上で拿捕された。
2026年5月23日/南アフリカ、ヨハネスブルグの国際空港、ガザ支援船団に参加した活動家たち(AP通信)

イスラエル軍に拘束された南アフリカの活動家たちが、収容中に電気ショックや暴行を受けたと訴えている。活動家たちはパレスチナ・ガザ地区への支援物資輸送を目的とした船団に参加していたが、イスラエル海軍により地中海の公海上で拿捕された。イスラエル側は虐待の事実を否定している。

船団は約50隻で構成され、ガザ封鎖の突破と人道支援物資の搬入を目指していた。活動家らによると、イスラエル軍は沿岸から約400キロ離れた海域で船団を制圧し、乗船していた約430人を拘束した。活動家たちはイスラエル南部の収容施設へ移送され、数日間にわたり尋問を受けたという。

帰国した南アフリカ人活動家たちは23日の記者会見で、「電気ショックを受けた」「殴打された」「食事や水、トイレの利用を制限された」と証言した。活動家グループの代表は、アパルトヘイト時代にも拘束経験があるとした上で、「今回の扱いはそれよりもひどかった」と語った。また、一部の拘束者はゴム弾で撃たれたほか、長時間拘束具を付けられた状態で座らされるなど、非人道的な扱いを受けたと主張している。

アイルランドやオーストラリアなど他国の参加者からも、性的暴行や拷問まがいの行為があったとの主張が相次いでいる。船団運営側は少なくとも15件の性的虐待事案を確認したとして国際的な調査を求めている。EUの執行機関である欧州委員会も、拘束者への扱いは「容認できない」との認識を示した。

これに対し、イスラエル政府および刑務所当局は「すべての拘束者は法に基づき適切に扱われた」と反論し、暴行や拷問の疑惑を「偽情報」と否定した。イスラエル側は船団について「イスラム組織ハマスを利する政治的パフォーマンス」と批判している。

南アフリカ政府は今回の拿捕を「国際法違反」と非難しており、拘束された自国民の即時解放を求めていた。南アフリカは現在、イスラエルによるガザでの軍事行動について、国際司法裁判所(ICJ)でジェノサイド条約違反を訴えている。活動家たちはイスラエルへの経済制裁強化を各国政府に求めている。

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