◎事件は6月26日未明に発生し、14歳~20歳の男女21人が死亡した。
2022年6月27日/南アフリカ、イーストロンドンのバー内(Africanews/AP通信)

南アフリカのメディアは1日、今年6月に東ケープ州イーストロンドンのナイトクラブで若者21人が不可解な死を遂げた事件について、死因は「窒息」と報じた。

AFP通信などによると、死亡した若者の保護者5人は保健当局から公式調査の結果を口頭で伝えられたという。

事件は6月26日未明に発生し、14歳~20歳の男女21人が死亡した。この事件は国民に衝撃を与え、警察と酒類販売免許を交付する機関は全国一斉調査を行うこととなった。

事故調査委員会で検査を担当する東ケープ州の医師は7月、21人全員の血液サンプルからメタノールが検出されたが、いつどこでどのようにそれを体内に取り込んだかは分からず、調査と分析を継続していると説明していた。

17歳の娘を失った母親はAFP通信の取材に対し、「報告を聞いたが、納得していない」と語った。「窒息した理由が分かりません。なぜ娘は窒息死したのですか?」

他の保護者も同様の見解を示し、一部は口頭で結果を伝えられたことに不満を表明した。

若者たちが窒息死した原因は明らかにされていない。

一部の地元メディアは警察筋の話を引用し、「過密状態による窒息(群衆事故ではない)が原因だった」と報じている。

バーのオーナーは未成年にアルコールを供給した罪で逮捕・起訴されている。

21人の血液から検出されたメタノールはアルコールの一種で、溶剤、殺虫剤、燃料などに使用されている。市販のアルコール飲料には含まれない。

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