◎少なくとも321人が医療機関に搬送され、一部は重体と報告されている。
2022年12月24日/南アフリカ、ヨハネスブルグ東部、液化石油ガスを積んだタンクローリーが爆発した現場(Hein Kaiser/AP通信)

南アフリカ当局は2日、ヨハネスブルグ東部の一般道で石油タンクローリーが爆発した事故について、死者数が34人に増加したと発表した。

液化石油ガス(LPG)を積んだタンクローリーは昨年12月24日の早朝橋の下を通る道路で身動きが取れなくなり、爆発した。

この爆発により、現場から約100mの地点にある医療機関も被害を受けた。保健省によると、病院職員10人が死亡し、建物にも大きな被害が出たという。

病院の駐車場には勤務を終えた職員や車を爆発地点から遠ざけようとする人々で混雑していたようだ。

保健省によると、亡くなったのは主に爆発現場近くに集まった野次馬だったという。少なくとも321人が医療機関に搬送され、一部は重体と報告されている。

爆発現場近くの民家と家屋も被害を受けた。

地元メディアは事故発生直後の報道で運転手も死亡したと報じていたが、警察はこの報道を否定し、32歳の男性を拘束したと発表した。しかし、起訴するのに十分な証拠がないとして釈放されている。

タンクローリーはリチャーズ・ベイ港から隣国ボツワナに向かう予定だった。

運転手を雇った企業「Innovative Staff Solutionsは」は声明で、「運転手は道を間違え、会社の指示に従って高速道路に戻ろうとした」と説明している。

運転手はトンネルの高さが低いことを認識していたが、会社がそこを通過するよう指示したため、トラック高とトンネル高のクリアランス検討はできていると信じたようだ。

しかし、道路はアンダーパスになっており、トラックの前部が低くなり後部が高くなったことでトンネルの天井に接触、身動きが取れなくなった。

運転手は身動きが取れなくなった時点で消防に通報し、周りの車や歩行者を現場から遠ざけようとした。しかし、運転手はタンクから漏れたガスを吸って倒れ、爆発の直前に救急車で医療機関に搬送されたという。

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