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南アフリカ代表、ビザ問題でメキシコへの出発1日延期、W杯開幕戦へ

南ア代表は当初、メキシコ中部パチューカのキャンプ地へ向かうため、31日にチャーター機で出発する予定だった。
2026年5月27日/南アフリカ、首都プレトリアの大統領府、サッカー南アフリカ代表と政府当局者(ロイター通信)

2026年FAFAワールドカップに出場する南アフリカ代表がビザ(査証)発給の遅れによって出発延期を余儀なくされている。南ア政府は5月31日、代表チームが予定していたメキシコへの移動を1日延期し、6月1日に出発すると発表した。

南ア代表は当初、メキシコ中部パチューカのキャンプ地へ向かうため、31日にチャーター機で出発する予定だった。しかし、米国を経由するために必要なビザの手続きが完了しておらず、一部の選手やスタッフが渡航できない状況となった。これを受け、南アサッカー協会(SAFA)は急きょ出発を取りやめ、対応に追われることになった。

大統領府はX(旧ツイッター)への投稿でこの問題を批判。「選手やコーチ陣に対して極めて不公平であり、恥ずべき失態だ」と述べ、SAFAに対して詳細な報告書の提出と責任者への処分を求めた。また、「南アが世界から愚か者のように見られている」と強い不満を示した。

その後、選手全員のビザ取得が完了したことが確認され、翌日の出発が可能になった。ただし、アシスタントコーチやチームドクター、警備責任者、アナリストなど一部スタッフのビザはなお手続き中とされている。政府とSAFAは関係当局との調整を続けており、大会本番までに問題を解決したい考えだ。

南ア代表は6月11日にメキシコシティで開催される開幕戦でメキシコと対戦する。ワールドカップ出場は自国開催だった2010年大会以来16年ぶりとなる。ブルース(Hugo Broos)監督は時差への順応や高地環境への適応を考慮し、遅くとも6月1日までにはメキシコ入りしたい考えを示していた。しかし、今回の出発延期によって準備期間が短縮されることになり、チーム運営への影響も懸念されている。

パチューカは標高約2400メートルに位置し、メキシコシティと同様に高地特有の環境への適応が必要となる。南ア代表は大会前にジャマイカとの親善試合も予定しており、限られた時間の中でコンディション調整を進めなければならない。

南ア代表を巡っては、ワールドカップ予選でも事務手続き上の問題が発生していた。レソト戦で出場停止中だった選手を起用したため、勝利が取り消される騒動が起きたが、それでもグループ首位を守り、出場権を獲得した。今回のビザ問題は念願のワールドカップを前に再び運営面の課題が浮き彫りになった形で、協会の管理体制に対する批判が強まる可能性がある。

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