◎テロは4日未明に発生。中部ヒランの2つの地域で自動車が爆発し、多数の民間人が巻き込まれた。
イスラム過激派組織アルシャバーブの戦闘員(Getty Images/AFP通信)

ソマリアの医療当局は5日、中部ヒランで4日に発生した自爆テロについて、子供を含む少なくとも35人が死亡、80人以上が負傷したと明らかにした。

報道によると、テロは4日未明に発生。ヒランの2つの地域で自動車が爆発し、多数の民間人が巻き込まれた。

負傷者を受け入れた医療機関の医師はAP通信の取材に対し、「80人以上が重軽傷を負い、そのうち30人が首都モガディシュに空輸された」と語った。

この医師によると、死者の一部は爆発ではなく、建物の倒壊に巻き込まれて死亡したという。

政府は4日、この自爆テロについて、ヒランにある軍事施設を狙ったものであり、イスラム過激派組織アルシャバーブが関与していると発表した。

地元メディアによると、アルシャバーブが犯行声明を出したという。

この攻撃は昨年10月にモガディシュの繁華街で発生したテロ以来の大規模なものとなった。このテロでは100人が以上が死亡している。

アルシャバーブは国際テロ組織アルカイダとつながりのある過激派のひとつで、ソマリア南部と中部の大部分を支配し、モガディシュ近郊まで支配地域を拡大したとみられる。

政府は地元の民兵および米軍の支援を受け、今年中にアルシャバーブを掃討すると宣言している。

2022年10月30日/ソマリア、首都モガディシュ、テロ攻撃で全壊した建物の残骸(Farah Abdi Warsameh/AP通信)
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