◎イスラム過激派組織アルシャバーブの犯行とみられる。
ソマリア、イスラム過激派組織アルシャバーブの戦闘員(ロイター通信)

ソマリア政府は23日、武装勢力が港湾都市キスマヨの中心部にあるホテルを襲撃したと発表した。

地元警察によると、爆発はホテルの入り口ゲートで確認されたという。一部メディアは警察筋の話を引用し、「武装勢力がホテルを占領した」と報じている。

政府によると、イスラム過激派組織アルシャバーブが犯行声明を出したとのこと。

キスマヨは南部の自治区ジュバランドの主要都市。首都モガディシュの南西約530kmに位置する。

ジュバランド警察の広報担当はAP通信の取材に対し、「テロリストの車がホテルの入り口ゲートに突っ込んだ後、自爆し、攻撃が始まった」と説明した。

この爆発でホテル本体および、ホテル近くの建物も被害を受けたと報告されている。

AP通信によると、このホテル内では政府関係者や地元の酋長が昼食をとっていたという。

死傷者の有無は明らかにされていない。

ジュバランド警察の幹部によると、アルシャバーブの戦闘員とみられる3人がホテルの敷地内に侵入したという。治安部隊が対応に当たっているとみられるが、詳細は不明。

このホテルは政府高官が会合場所として利用しているようだ。

アルシャバーブは国際テロ組織アルカイダとつながりのあるイスラム過激派組織のひとつで、ソマリア南部と中部の大部分を支配し、モガディシュ近郊まで支配地域を拡大したとみられる。

モガディシュで今年8月に発生したホテル占拠事件では民間人少なくとも12人が殺害されたと伝えられている。

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