◎陸軍は今年7月から掃討作戦を開始し、中部のいくつかの地域で領土を奪還したとみられる。
ソマリア、首都モガディシュ、陸軍の兵士(Mohamed Abdiwahab/AFP通信/Getty Images)

ソマリア政府によると、米国やアフリカ連合(AU)などの支援を受ける陸軍はイスラム過激派組織アルシャバーブとの戦いでいくつかの戦果を上げているという。

モハムド(Hassan Sheikh Mohamud)大統領はアルシャバーブ掃討作戦を「全面戦争」と呼んでいる。

アルシャバーブは国際テロ組織アルカイダとつながりのある過激派のひとつで、ソマリア南部と中部の大部分を支配し、モガディシュ近郊まで支配地域を拡大したとみられる。

米政府はアルシャバーブを「アルカイダ系列の最凶組織」と評している。

陸軍は今年7月から掃討作戦を開始し、中部のいくつかの地域で領土を奪還したとみられる。

モハムド氏は以前の声明で、「この取り組みはアルシャバーブの掃討と同時に、過激派のイデオロギーを取り除き、奪還した地域の復興も行う」と述べていた。

地元メディアによると、政府は地元氏族の民兵を支援し、戦いを有利に進めているという。

前線の戦況はほとんど明らかになっていないが、アルシャバーブは陸軍だけでなく民間人にも攻撃を仕掛けている。

首都モガディシュで先月末に発生した爆破テロでは121人が死亡、333人が負傷した。この規模の爆破テロは2017年以来約5年ぶりであった。

2022年10月29日/ソマリア、首都モガディシュ、自動車爆弾攻撃で損壊した建物(Farah Abdi Warsameh/AP通信)
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