◎ソマリア政府は昨年、イスラム過激派組織アルシャバーブに「全面戦争」を仕掛けた。
ソマリア、イスラム過激派組織アルシャバーブの戦闘員(Getty Images)

ソマリア政府は17日、イスラム過激派組織アルシャバーブが首都モガディシオの北にある軍事基地を襲撃し、兵士5人を殺害したと発表した。

軍報道官によると、陸軍はアルシャバーブの戦闘員21人を殺害したという。

アルシャバーブのメディア部門はウェブサイトに犯行声明を投稿した。

ソマリア軍参謀本部は声明で、「テロリストは厳戒態勢になった基地の反撃を受け、壊滅した」と述べている。

また参謀本部はこの攻撃で将校1人が死亡したと明らかにした。

攻撃を受けた基地に配備されていた兵士はAP通信の取材に対し、「兵士12人が負傷した」と語った。この兵士によると、基地はアルシャバーブの攻撃を察知していたという。

アルシャバーブは17日早朝に攻撃を仕掛けた。

APの取材に応じた兵士は、「敵は自動車爆弾で基地入り口を爆破し、その後、戦闘員2人が基地内に飛び込み、自爆。銃撃戦に発展した」と説明した

アルシャバーブは国際テロ組織アルカイダとつながりのある過激派のひとつで、ソマリア南部と中部の大部分を支配し、モガディシオ近郊まで支配地域を拡大したとみられる。

ソマリア政府は昨年開始したアルシャバーブ掃討作戦を「全面戦争」と呼んでいる。

アルシャバーブはシャリア(イスラム法)に基づく国家の建設と、東アフリカに駐留する外国軍の撤退を求め、ソマリア軍だけでなく、ケニアの首都ナイロビや米軍の軍事基地などにも攻撃を仕掛けている。

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