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▽M痘(エムポックス)は中央・西アフリカでよくみられる感染症のひとつ。1970年にコンゴ民主共和国で初めて検出された。
M痘(エムポックス)ワクチン(The World Health Organization)

アフリカ西部・シエラレオネ政府は13日、2人目のM痘(エムポックス)感染者が確認されたことを受け、公衆衛生上の緊急事態を宣言した。

保健当局によると、2人は動物と接触しておらず、ヒト経由で感染したとみられる。

1人目の患者は昨年12月26日~1月6日の間、北部ルンギに滞在していた。2人は現在、首都フリータウンの病院で治療を受けているとのこと。

M痘は中央・西アフリカでよくみられる感染症のひとつ。1970年にコンゴ民主共和国で初めて検出された。

重症化リスクは低く、感染者の大半は数週間で回復する。

死亡率は地域の医療体制によって異なるが、概ね1~3%ほど。潜伏期間は7~21日で、ほとんどの患者が10~14日で発症する。空気感染を起こした事例は確認されていない。

このウイルスは22年、初めて性行為を介して感染することが確認され、それまで報告されていなかった世界70カ国以上で流行が始まった。

アフリカ大陸で昨年M痘が確認された国は約20か国。累計感染者は約5万人、死者数は1100人を超えた。

アフリカ大陸における感染者の80%、死者の99%がアフリカ中央部で報告され、そのうち、コンゴの死者が全体の9割を占めた。

シエラレオネは史上最悪の死者を出した2014年のエボラ出血熱流行の震源地であった。エボラはアフリカ西部で急拡大し、1万1000人以上が死亡。シエラレオネでは4000人近くが亡くなった。

世界保健機関は昨年11月、アフリカ大陸でM痘の流行が続いているとして、公衆衛生上の緊急事態を維持すると発表した。

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