◎麻薬密売組織は長い間、南米で生産された麻薬をこの地域に運び、その多くを欧州に密輸してきた。
押収されたマリファナとコカイン(Regina Garcia Cano/AP通信)

セネガル海軍が欧州向けのコカイン約690キロを押収した。AFP通信が当局者の話しとして24日に報じた。

それによると、海軍の巡視艇は22日、西部沖約220キロの地点で不審な高速艇を発見。コカイン約690キロを押収し、スペイン国籍の乗組員5人を逮捕した。

この船はセネガルの北方約1500キロに位置するスペイン領カナリア諸島を目指していたとみられる。

AFPは当局者の話しとして、「巡視艇に気づいた高速艇は積み荷を捨てて逃亡を図ったため、威嚇射撃を行った」と伝えている。

セネガル海軍は今月16日と先月28日、それぞれ約3トンのコカインを海上で押収したと明らかにした。今年1月には首都ダカール沖の船舶から800kg以上のコカインを押収している。

国連薬物犯罪事務所(UNODC)によると、この地域に密輸される麻薬の量は増加傾向にあり、米国と西欧に次ぐ規模になったという。

麻薬密売組織は長い間、南米で生産された麻薬をこの地域に運び、その多くを欧州に密輸してきた。

UNODCによると、アフリカ北部・西部で消費される麻薬の量はこの10数年で大きく増加したという。

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