サントメ・プリンシペ大統領選、ビラ・ノバ氏が再選目指す
ビラ・ノバ氏は2021大統領選で与党・独立民主行動党(ADI)の支援を受けて当選した。
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アフリカ西部の島国サントメ・プリンシペで19日、大統領選挙の投票が行われた。現職のカルロス・ビラ・ノバ(Carlos Manuel Vila Nova)大統領は2期目を目指している。人口約23万人、カカオ生産で知られる同国では、政治的混乱を経た後の選挙として国内外の注目を集めている。
ビラ・ノバ氏は2021大統領選で与党・独立民主行動党(ADI)の支援を受けて当選した。しかし、2025年にトロボアダ(Patrice Trovoada)首相を解任したことを契機に同党との対立が深まり、今回は無所属として立候補した。一方、主要対立候補は若者の失業対策や海外への人材流出の抑制を主要公約に掲げ、有権者に支持を訴えた。
今回の選挙は2022年に発生したクーデター未遂事件以降で初めて実施される大統領選でもある。同事件では南アフリカのアパルトヘイト時代の部隊「バッファロー大隊」に所属していた人物が関与したとされ、同国の政治的安定性に対する懸念が高まった。
サントメ・プリンシペは1990年に複数政党制へ移行して以来、おおむね平和的な選挙を維持してきた実績があり、今回の投票が民主主義の定着を改めて示す機会になるとの見方も出ている。
有権者数は約14万2300人で、投票は午前7時から午後6時まで実施された。開票結果は19日夜から20日にかけて判明する見通しで、いずれの候補も過半数の得票を得られなかった場合は、上位2候補による決選投票が行われる。さらに同国では9月に議会選挙も予定されており、大統領選の結果は今後の政局や政治勢力の再編にも大きな影響を与える可能性がある。
