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コンゴ・エボラ流行、WHOが臨床試験を開始、ブンディブギョ株ワクチン開発へ

今回流行しているブンディブギョ株は、エボラウイルスの中でも珍しい型で、承認されたワクチンや治療法がない。
2026年5月29日/コンゴ民主共和国、北東部イトゥリ州ブニアの医療センター(AP通信)

世界保健機関(WHO)は2日、コンゴ民主共和国東部で拡大が続く「エボラ出血熱」の流行を受け、新たな治療法の有効性を検証する国際共同臨床試験を開始したと発表した。すでに最初の患者が登録されており、有効な治療法が確立されていない「ブンディブギョ株」に対する初の本格的な治療試験として注目を集めている。

今回流行しているブンディブギョ株は、エボラウイルスの中でも珍しい型で、承認されたワクチンや治療法がない。このため患者には点滴や水分補給などの支持療法が中心となっており、早期治療によって回復する例もあるものの、より効果的な治療法の開発が急務となっている。WHOによると、確定症例数は1400人を超え、438人が死亡している。

臨床試験では、米製薬会社ギリアド・サイエンシズが開発した抗ウイルス薬「レムデシビル」と、米バイオ企業マップ・バイオファーマシューティカルが開発した抗体医薬「MBP134」を評価する。登録された患者は全員が現在利用可能な最善の支持療法を受けた上で、レムデシビルのみ、MBP134のみ、両剤の併用、あるいは支持療法のみの4つのグループに無作為に割り振られる。治療開始後28日間の生存率などを比較し、有効性を検証する計画である。研究者たちは、十分な統計的検証には最大で1000人規模の参加者が必要になる可能性があるとしている。

試験は現在、治安情勢の悪化が続く北東部イトゥリ州のエボラ治療センター1カ所で実施されている。同地域では武装勢力による暴力や医療従事者への襲撃が相次ぎ、感染対策や患者の受け入れにも支障が生じている。安全が確保され次第、他の治療施設にも対象を広げる方針だ。

WHOのテドロス(Tedros Adhanom Ghebreyesus)事務局長は声明で、「今回の試験は流行の中心で行われ、成果をもたらすと期待している」と強調した。試験はWHOの支援の下、コンゴ国立生物医学研究所(INRB)や英オックスフォード大学などが共同で実施する。使用する薬剤はギリアド社と米政府から提供され、有効性が確認されれば、臨床試験終了後も患者が継続して治療を受けられる体制の整備を目指すとしている。

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