スーダン難民のチャド流入が急増、1日400人超、国連「資金が枯渇」
スーダンでは2023年4月、軍事政権と準軍事組織「即応支援部隊(RSF)」の戦闘が勃発し、3年以上にわたって続いている。
.jpg)
内戦が続くアフリカ北東部・スーダンで、隣国チャドへ流入する避難民が急増している。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)によると、9月に入り、スーダンからチャド東部に流入する避難民は25日時点で1日400人を超え、ここ数カ月の平均と比べて20倍に増加した。西部ダルフール、コルドファン、青ナイルの各地域で戦闘が激化し、空爆やドローン攻撃から逃れる住民が急増しているという。
スーダンでは2023年4月、軍事政権と準軍事組織「即応支援部隊(RSF)」の戦闘が勃発し、3年以上にわたって続いている。国連の推計では、この内戦によって1400万人が住居を追われ、農業生産や経済活動も大きな打撃を受けている。干ばつなどの厳しい環境も市民の移動を促しており、戦闘だけでなく食料や生活基盤の悪化が避難の背景となっている。
チャドには内戦開始以降、約100万人のスーダン難民が流入。2026年だけでも5万5000人以上が新たに国境を越えたとされる。大量の避難民を受け入れるチャド側でも、人道支援に必要な資金や物資が不足している。
最大の問題となっているのが資金不足だ。UNHCRによると、2026年に必要とする16億ドルの資金のうち、9月25日時点で確保できたのは18%にとどまる。資金不足は食料配給や避難民をより安全な地域へ移送する能力、住居や生活環境の提供にも影響している。
UNHCRは、チャドで基本的な生活支援が行き届かなければ、避難民がさらに別の地域へ移動する可能性があると警告している。
スーダンからの避難が続く一方、受け入れ国でも支援能力が低下する状況となっており、戦闘の長期化と国際的な資金不足が重なって人道危機が拡大している。
