◎ナイジェリアを含む多くのアフリカ諸国がガソリンや石油化学製品の不足に悩まされている。
2018年/ナイジェリアのムハンマド・ブハリ大統領(Getty Images/AFP通信)

ナイジェリアのムハンマド・ブハリ大統領は17日、進行中の燃料不足と送電網の障害による停電を含む最近の経済問題について国民に謝罪した。

ブハリ大統領はツイッターに投稿した声明の中で、「長引く石油化学製品の不足により、ナイジェリア国民に迷惑をかけていることを深くおわびする」と述べた。

ナイジェリアを含む多くのアフリカ諸国がガソリンや石油化学製品の不足に悩まされている。

地元メディアによると、首都アブジャを含む主要都市の給油所には長蛇の列ができ、一部の地域では燃料不足に抗議する暴動が発生したという。

今週初めには送電網の障害による全国規模の停電が発生した。送配電会社によると、一部の送電線に負荷がかかり、系統全体に影響が出たという。事故の詳細と停電が解消する時期は明らかにされていない。

AP通信などによると、首都アブジャの停電はおおむね解消したが、地方都市の復旧見通しは立っていないという。

ブハリ大統領は声明の中で、「燃料不足が市民と企業に負担をかけていることを認識している」と述べた。

またブハリ大統領は、すべてのナイジェリア人に不便をかけたことを謝罪し、「政府はこの問題に対処する取り組みを継続する」と約束した。「私はすべての人々に謝罪します。政府は現在、24時間体制で問題に対処しています。今月初めに提出した行動計画を実行に移し、品不足に対処すると約束します」

大統領府によると、ナイジェリア石油市場協会とナイジェリア独立石油市場協会も燃料不足に対処する取り組みを支援しているという。

ブハリ大統領は送電網の障害について、「水力発電所の発電量減少および、国内の火力発電所の技術的・供給的な問題が主な原因」と説明した。また、ガスパイプラインで事故が発生し、ガス発電量が低下したことも停電エリアの拡大につながったという。

ブハリ大統領は送電網と発電所の問題を解決し、1日も早く全国民に電力を届けられるよう24時間体制で働くと約束した。

ロシア・ウクライナ戦争に伴う原油や穀物の高騰はアフリカの貧しい国々に深刻な影響を与えており、国連は国際社会の支援に頼っている国や地域(アフガニスタン、イエメン、シリア、レバノン、アフリカ南部の国々など)の飢餓を悪化させる可能性があると懸念を表明している。

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