◎ナイジェリアはアフリカ最大の原油輸出国である。
ナイジェリア南部の違法製油所(ロイター通信)

ナイジェリア当局は3日、南部リバーズ州にある違法製油所で爆発が起き、少なくとも12人が死亡したと発表した。

州警察によると、爆発は違法業者が設置したパイプライン近くで発生したという。

州警察の報道官は記者団に対し、「犯罪者が運営する違法製油所で爆発が発生したことを認識しており、警察が死傷者の数と原因究明に努めている」と語った。

AP通信の取材に応じた目撃者によると、火災は数時間続いたとみられ、数十人が巻き込まれた可能性があるという。

APは警察関係者の話を引用し、「違法製油所で働く若者たちは少なくとも5台の車両で原油を輸送する予定だった」と報じている。

目撃者はAPの取材に対し、「原油を何ガロンも積んだバスが出発しようとしたときに爆発が起きた」と語った。「少なくとも車5台が爆発に巻き込まれ、それに乗っていた若者たちが炎に包まれました...」

ナイジェリアはアフリカ最大の原油輸出国であり、違法製油所で働く若者が社会問題になっている。

違法業者は国営企業のパイプラインから原油を抜き取り、販売する。

このような施設に安全基準という概念は存在せず、事故が多発している。

リバーズ州とイモ州の間にある違法製油所で昨年4月に発生した爆発事故では100人以上が死亡したと推定されている。

ナイジェリア政府の統計によると、2021年1月~2022年2月にかけて、30億ドル相当の原油が盗まれたという。

違法業者はリバーズ州やイモ州などの遠隔地に違法製油所を設置し、当局の捜査をかわしながら原油を盗む。

2022年4月23日/ナイジェリア、南部リバーズ州、違法製油所で発生した火災(Getty Images/AFP通信)
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