◎このギャングは地元で「盗賊」と呼ばれている。
2022年7月26日/ナイジェリア、ラゴスの警察官(Sunday Alamba/AP通信)

ナイジェリア当局は22日、北西部ザムファラ州に拠点を置くギャングのリーダーが停戦協定を受け入れたと発表した。

ザムファラ州政府の報道官は記者会見で、「ギャングのリーダーが民間人への攻撃と身代金目的の誘拐を止めることに同意した」と語った。

このギャングは地元で「盗賊」と呼ばれている。リーダーのトゥルジ(Bello Turji)は子供や女性を含む200人以上を殺害したと告発されているが、罪に問われたことは一度もない。

報道官によると、トゥルジはこの6週間、民間人に手を出しておらず、停戦に応じなかった別のギャングと戦闘を繰り広げているという。

AFP通信は警察筋の話を引用し、「盗賊と別のテロリストグループは郊外の集落で戦っており、死傷者も確認されている」と報じた。

トゥルジたちは数年前から活動を本格化させ、マシンガンや手りゅう弾などで武装し、ザムファラ州を恐怖に陥れた。警察によると、数十の村が略奪の対象となり、200人以上が殺害され、数百人が身代金目的で誘拐されたという。

報道官はトゥルジが武器を放棄する代わりに、自分たちの民族に対する超法規的殺人の即時停止、警察に逮捕された戦闘員の釈放、水場と放牧地の回復、別のギャングに略奪された農地の返還を求めているという。戦闘員の多くは元農民である。

州政府は過去にも同様の停戦協定を別のギャングと結んでいるが、長続きしなかった。

AFP通信はこの問題に詳しい専門家の話を引用し、「トゥルジも停戦協定を破ったことがある」と報じている。「この停戦協定は次の選挙を有利に進めたい政治家が急いで作ったものに過ぎません。トゥルジは数百人を殺害したにもかかわらず、罪に問われません...」

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