◎プラトー州では宗教や民族間抗争が多発している。
ナイジェリア、プラトー州の市場跡(Pius Utomi Ekpei/AFP通信/Getty Images)

ナイジェリア中部プラトー州で牛をめぐる乱闘が銃撃戦に発展し、モスクや教会が破壊された。地元メディアが24日に報じた。

それによると、乱闘は州中心部の繁華街で発生。牛が道路に迷い込み渋滞が発生したことに激怒した武装集団が銃を乱射し、少なくとも8人が死亡したと伝えられている。

州知事はさらなる暴力を抑えるため夜間外出禁止令を発令。陸軍と警察に支援を求めた。

プラトー州では宗教や民族間抗争が多発している。

銃を乱射した武装集団はフラニ人の遊牧民とみられるが、詳細は不明。警察は声明を出していない。

水や土地を巡るフラニ人と地元のベロム人による部族間抗争は数十年前から続いており、収束の目途は全く立っていない。

イスラム教徒が多数を占める北部とキリスト教徒が多数を占める南部の対立も深刻だ。武装勢力が介入すると大量虐殺に発展しかねない。

中央政府はプラトー州の様々なコミュニティ間の緊張を緩和する取り組みを続けている。

地元メディアによると、牛をめぐる騒乱は市全域に広がり、少なくとも6つのモスクと2つの教会が焼き払われたという。

地元テレビ局は目撃者の話しとして、「武装集団は道路に牛を放った農家を撃ち殺し、銃を乱射した後、牛を盗んだ」と伝えている。

さらに、これを見た群衆が武装集団に襲いかかり銃撃戦に発展。キリスト教徒とイスラム教徒が入り乱れる事態となった。

地元メディアによると、夜間外出禁止令が発令されたにもかかわらず、衝突は続いているという。

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