ダイヤモンド不況、ムーディーズがボツワナ国債格付けを再び引き下げ
ボツワナはダイヤモンド産業への依存度が高く、ダイヤモンド収入は政府歳入のおよそ3分の1、外貨収入の約4分の3を占める。
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米格付け会社ムーディーズは25日、アフリカ南部・ボツワナについて、国内・外貨建て長期発行体格付けを「Baa1」から「Baa2」へ1段階引き下げた。財政状況の悪化が主な理由で、1年足らずの間に2度目の格下げとなった。これによりボツワナの格付けは投機的等級、いわゆるジャンク級まで2段階となった。
ボツワナはダイヤモンド産業への依存度が高く、ダイヤモンド収入は政府歳入のおよそ3分の1、外貨収入の約4分の3を占める。ところが、世界のダイヤモンド市場では景気の先行き不透明感に加え、人工ダイヤモンドの普及も進み、長期的な低迷が続いている。これがボツワナの輸出と政府収入を圧迫している。
ムーディーズは、ダイヤモンド部門からの収入減に加え、南部アフリカ関税同盟(SACU)からの収入が予想を下回ったこと、新たに導入した税制による歳入も期待を下回ったことを指摘した。こうした要因が財政基盤を弱め、政府債務の増加につながるとの見方を示している。
一方、ボツワナ政府は財政改善に向けた取り組みを進めている。財務省は9月22日、2026年度の財政赤字見通しを国内総生産(GDP)比3.1%、92億6000万プーラに引き下げた。中央銀行から政府への資金移転が予想を上回ったことや、歳出抑制策が背景にある。
ただ、ムーディーズは政府がダイヤモンド大手デビアスへの出資を借入金で大幅に増やす場合、追加格下げの可能性があると警告した。今回の見通しは「安定的」に変更されたものの、ボツワナ経済がダイヤモンド市場の低迷からどの程度早く立ち直れるかが、今後の財政と信用力を左右することになる。
