南アフリカのスラム街で銃撃事件、12人死亡、武装集団が銃乱射
事件が起きたのはヨハネスブルク東部のスラム街にある「ジャンパーズ」と呼ばれる非公式居住区。
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南アフリカの最大都市ヨハネスブルグ近郊で10日未明、銃撃事件が発生し、少なくとも12人が死亡、9人が負傷した。警察は複数の武装した容疑者による組織的な犯行とみて捜査を進めている。
事件が起きたのはヨハネスブルク東部のスラム街にある「ジャンパーズ」と呼ばれる非公式居住区。警察によると、10人以上の武装集団が白いミニバスで現場周辺に到着し、複数の入り口から住宅密集地に侵入した後、住民に向けて無差別に発砲したという。犯行後、容疑者たちは同じ車両で逃走した。
犠牲者は男性9人、女性3人で、このうち11人が現場で死亡し、1人は病院に搬送後に亡くなった。負傷者は近隣の病院で治療を受けている。事件当時、地域住民は就寝中で、多くの家屋に銃弾が撃ち込まれた。住民の一人は地元メディアの取材に対し、「銃声で目を覚ました。子どもたちは今も恐怖で震えている」と語った。
捜査当局は犯行の動機について慎重な姿勢を示しているが、現場周辺では違法採掘をめぐる犯罪組織の活動が長年問題となっており、警察が関連性を調べている。ヨハネスブルグ周辺には閉鎖された金鉱が数多く存在し、そこで金を採掘する違法鉱山労働者や犯罪組織が勢力争いを繰り広げている。今回の襲撃もこうした縄張り争いの一環である可能性が指摘されている。
警察の責任者は記者会見で、「この事件は狂気的で非人道的、そして極めて残虐な行為だ」と非難した。その一方で、現段階では違法採掘組織との関係を断定できないとして、あらゆる可能性を視野に捜査を進めていると説明した。
南アは世界でも有数の高い犯罪率を抱える国として知られ、年間の殺人件数は2万件を超える。銃器を用いた凶悪犯罪や集団殺害も後を絶たず、近年は違法銃器の流通や組織犯罪の拡大が深刻な社会問題となっている。今回の事件は治安悪化と貧困が複雑に絡み合う同国社会の課題を改めて浮き彫りにした。警察は大規模な捜索を続けるとともに、住民に対して容疑者に関する情報提供を呼びかけている。
