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ペルー大統領選決選投票、歴史的接戦に、結果確定に数週間かかる見通し

11日時点で開票率は98%を超え、フジモリ氏が得票率50.002%、サンチェス氏が49.998%、その差はわずか600票余りとなっている。
2026年6月9日/ペルー、首都リマ、大統領候補のケイコ・フジモリ氏(ロイター通信)

ペルー大統領選の決選投票は開票作業がほぼ終了したものの、右派のケイコ・フジモリ(Keiko Fujimori)氏と左派のロベルト・サンチェス(Roberto Helbert Sánchez Palomino)氏が歴史的な接戦を繰り広げており、最終的な勝敗は係争票の審査結果に委ねられる見通しとなった。選挙当局によると、11日時点で開票率は98%を超え、フジモリ氏が得票率50.002%、サンチェス氏が49.998%、その差はわずか600票余りとなっている。

全国選挙審議会(JNE)は現在、全国約1600カ所の投票所に関する異議申し立てを審査している。対象となる票は約40万票に上り、審査には数週間を要する可能性がある。特に首都リマ周辺ではフジモリ氏の支持が強く、係争票の多くも同地域から提出されていることから、この結果が勝敗を左右する可能性が高い。

今回の選挙は長年にわたり政治的混乱が続くペルーの将来を左右する重要な一戦と位置付けられている。ペルーでは過去10年間で大統領が相次いで交代し、次期大統領は10年足らずで9人目の国家元首となる見込みである。国民の間では政治不信が根強く、犯罪増加や経済停滞への不満が高まる中で行われた選挙でもあった。

フジモリ氏は故アルベルト・フジモリ(Alberto Fujimori)元大統領の長女で、今回が4度目の大統領選挑戦となる。過去にも決選投票まで進みながら惜敗し、2021年には収監中のカスティジョ(Pedro Castillo)元大統領に敗れた。治安対策や市場重視の経済政策を訴え、都市部や企業層から支持を集めている。

一方のサンチェス氏は左派系議員として知られ、農村部や鉱山地域を中心に支持を拡大した。新憲法制定や富裕税導入などを公約に掲げ、カスティジョ氏の支持基盤を引き継ぐ形で躍進した。ただし、急進的な改革案に対しては投資家や企業から警戒感も示されている。

両陣営は支持者に冷静な対応を呼びかけているが、サンチェス陣営は一部の開票手続きに不透明さがあると主張し、欧州連合(EU)や米州機構(OAS)の選挙監視団とも協議を行った。リマでは支持者による抗議デモも発生し、警察が解散させる場面もみられた。

選挙当局は審査手続きの透明性を強調しており、最終結果が確定するまで時間を要する可能性が高い。わずか数百票差という異例の接戦の行方に、国内外の注目が集まっている。

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