◎デモ隊はマリ人とみられる男性がイスラム教の聖典コーランのコピーを踏みにじるSNS動画に抗議した。
2022年11月4日/マリ、首都バマコ、イスラム教を侮辱するSNS動画に抗議するデモ(Seydou Camara/AFP通信/Getty Images)

マリの首都バマコで4日、イスラム教を侮辱するSNS動画に抗議するデモが行われ、数千人が参加した。

報道によると、主催者は軍事政権の関係者などで構成されるイスラム評議会。

デモ隊はマリ人とみられる男性がイスラム教の聖典コーランのコピーを踏みにじるSNS動画に抗議した。

軍事政権はこの動画を非難し、多くのイスラム教徒が激怒した。

イスラム教を侮辱する動画、写真、風刺画はSNSで世界中に拡散している。スウェーデンの極右組織はコーランを大量に焼き払う反イスラム集会で話題になった。

デモに参加した男性はAFP通信の取材に対し、「私たちの予言者、私たちの宗教、私たちの聖典を冒涜しないでください」と語った。

同じくデモに参加した女性は、「ひどい行為を行った者全員が罰せられることを望んでいる」と述べた。

統計によると、マリの人口の約95%がイスラム教徒。主催者はバマコの大通りとその周辺に100万人以上が集まったと主張した。

マリ北部を含むサヘル地域で進行中の紛争はこの数カ月で激しさを増し、多くの民間人と兵士が犠牲になっている。

国連によると、マリ、ニジェール、ブルキナファソで今年イスラム過激派に殺害された民間人は7月末時点で2000人を超え、昨年の通年を上回った。

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