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マリ北部の分離派、要衝キダルから撤退、軍政とロシア系部隊が大規模作戦

軍政は5日、キダル地域で大規模な空爆・地上作戦を開始したと発表していた。
西アフリカ・マリ共和国、世界遺産都市トンブクトゥ(AP通信)

西アフリカのマリ北部で活動するトゥアレグ系分離主義勢力「アザワド解放戦線(FLA)」は6日、北部の要衝キダルから「統制された撤退」を開始したと発表した。軍事政権がロシア系部隊の支援を受けて空爆と地上作戦を展開したことが背景にあり、軍政側にとっては重要拠点奪還に向けた前進となる。

FLAは声明で、撤退は国軍とロシア側による空爆を受けた措置だと説明した。FLA側は今回の撤退を一時的な作戦上の判断と位置付け、兵員や装備を温存することが目的だとしている。また、撤退の時点では両軍の間に直接的な戦闘は発生していないと主張した。

ロイター通信によると、マリ軍とロシア系部隊による航空作戦は3日前から始まっていたという。

軍政は5日、キダル地域で大規模な空爆・地上作戦を開始したと発表した。作戦の目的は、この地域で活動する武装勢力の追跡・排除に加え、補給網の破壊や住民と物資の安全な移動を確保することだとしている。その後、ロシア系戦闘員を含む親政府勢力が6日午後にキダルに侵攻したとの情報も出ている。

キダルはマリ北部のトゥアレグ系反政府勢力にとって象徴的な拠点である。国軍と旧ワグネルの戦闘員は2023年11月にキダルを奪還したが、FLAは2026年4月、アルカイダ系武装組織「イスラム・ムスリムの支援団(JNIM)」と連携して攻撃・再掌握した。この攻撃では国防相も死亡した。

マリでは2020年と2021年のクーデターで軍政が成立し、ロシアへの安全保障面での依存を強めてきた。旧ワグネルに代わって現在は「アフリカ軍団(Africa Corps)」が活動しており、キダルをめぐる今回の動きは、マリ軍とロシア系部隊の影響力を示す象徴的な成果となる可能性がある。

専門家はキダルの奪還について、北部・中部で続く武装勢力との戦闘を決定的に変えることはないと指摘している。

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