◎地元警察によると、25人はエチオピア人とみられ、埋葬されていたという。
マラウイの住宅街(Getty Images)

マラウイの警察当局は19日、北部ムジンバ県で亡命希望者とみられる25人の遺体を発見したと発表した。

地元警察によると、25人はエチオピア人とみられ、埋葬されていたという。

警察の報道官はAFP通信の取材に対し、「集団墓地は18日遅くに見つかり、これまでに25人の遺体を収容した」と説明した。

現場は首都リロングウェの北約250kmに位置するムジンバ県の集落近く。報道官によると、墓地を発見したのは集落の住民だという。

マラウイは東アフリカ諸国から南アフリカに亡命を希望する人々の中継地として利用されている。

マラウイ政府によると、人身売買組織はモザンビーク経由で南アフリカに向かう途中、同国を通過するという。警察は組織のトラックをしばしば摘発している。

マラウイ政府の統計によると、今年1月~9月の間に拘束された不法移民は221人。そのうち186人がエチオピア人であった。

隣国モザンビークの国境警備隊は2年前、トラックのコンテナに押し込まれたエチオピア人64人の遺体を発見、数人を保護した。64人は窒息死したと考えられている。

マラウイの国際移住機関(IOM)支部は19日、「今回の事件に関する情報を集めている」と声明を発表した。

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