◎マラウイのコレラ感染者は11月~3月の雨季に増加する傾向にあり、平年の死者数は年間100人前後である。
マラウイ、ユニセフの難民支援テント(UNICEF)

マラウイ政府は13日、コレラ感染による死者が750人に達したと発表した。

保健省によると、一部地域の感染者数はピークを過ぎ減少傾向にあるものの、全国の感染者はゆっくり増加しているという。

コレラは感染性下痢症のひとつで、治療せずに放置すると数時間で死に至ることもある。コレラ菌に汚染された水を飲んだり食品を食べたりすることで感染する。

マラウイのコレラ感染者は11月~3月の雨季に増加する傾向にあり、平年の死者数は年間100人前後である。

保健省の報道官は声明で、「一部地域の状況は改善の兆しが見えるものの、全体としては増加傾向が続いている」と報告した。

同省によると、昨年3月に最初の感染者が報告されて以来、全国の累計感染者数は2万3000人近くに達した。

マラウイは世界保健機関(WHO)が提供したコレラワクチン約290万回分の接種を進めており、昨年末の時点で全国15地域のうち13地域の接種率は80%を超えたと報告されている。

しかし、保健省は高齢者や基礎疾患のある人のワクチン接種が思うように進んでいないと警告した。同省によると、特に高齢者はワクチンを嫌がることが多いという。

アフリカ疾病予防管理センター(CDC)は先週、アフリカ大陸の14カ国でコレラ患者が確認され、その多くは洪水による衛生環境の悪化が原因であると報告した。

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