2022年2月10日/マダガスカル、東部マナンジャリの集落(Getty Images/AFP通信)

2月21日、マダガスカル政府は今年4つ目の巨大サイクロンが近づいていると国民に警戒を呼びかけた。

サイクロン・エムナチはこの2カ月で200人近い死者を出した3つのサイクロンよりも大きな被害をもたらすと懸念されており、22日遅くに東部沿岸に上陸する見込みである。

1月末のサイクロン・アナはマダガスカルだけでなくモザンピークやマラウイにも深刻な被害をもたらした。

今月初めにマダガスカルに上陸したサイクロン・バツィライの死者は120人を超え、政府によると、東部や中部の住民少なくとも14万人が避難を余儀なくされたという。影響を受けた家屋は数千戸と伝えられている。

サイクロン・ドゥマコは先週上陸したばかりである。

レユニオン島の国連気象局によると、サイクロン・エムナチはインド洋を東に進み、21日午前の時点の最大風速は60m/s。22日深夜にマダガスカルの東部沿岸に上陸する見込みで、バトゥマンドリとファラファンガナ地域の自治体は大雨、高潮、暴風に備えるよう呼びかけている。

フランスに本拠を置く非営利組織ヒューマニティ&インクルージョンのマダガスカル代表はAP通信の取材に対し、「嵐に備える必要がある」と語った。「この2カ月で最大の嵐が迫っています。チームは疲れ果てていますが、支援を求めている人々のために戦うと誓いました...」

国連気象局はアフリカ南部のサイクロンシーズンが終わる5月頃までに、さらに8~12個のサイクロンが発生すると予想している。同機関は以前、アフリカ南部は地球温暖化に関連する大型サイクロン、沿岸地域の洪水、100mmを超える大雨に備える必要があると警告していた。

2004年3月のハリケーン・ガフィロはカテゴリ5を維持した状態でマダガスカル東部に上陸し、首都アンタナナリボだけで200人以上が死亡、沈没したフェリーの乗客100人以上が行方不明になり、少なくとも30万人が自宅を失ったと推定されている。

2019年のサイクロン・イダイとサイクロン・ケネスはモザンビークと近隣諸国で大規模な洪水を引き起こし、数百人が死亡した。

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