◎アフリカ大陸の54カ国のうちケニアを含む30カ国が同性愛を犯罪としている。
ケニア、首都ナイロビ、LBGTQ+の権利拡充を訴える団体(Getty Images)

ケニアのガチャグア(Rigathi Gachagua)副大統領は2日、同性愛を容認しないという同国の方針を守ると改めて表明し、LBGTQ+(性的少数者)の試みに抵抗すると誓った。

アフリカ大陸の54カ国のうちケニアを含む30カ国が同性愛を犯罪としている。

ガチャグア氏は首都ナイロビで2日に行われた国際女性デー関連のフォーラムに出席し、「ケニアの伝統と習慣を守ることが重要だ」と語った。

またガチャグア氏は「同性愛を自国民に押し付けようとするあらゆる試みに抵抗する」と約束した。

ガチャグア氏はフォーラム後にツイッターを更新。「私たちはケニアにおけるLGBTQ+の行動を正当化しようとするいかなる試みも容認しません」とツイートした。

ルト(William Ruto)大統領も先月、「いかなる組織・団体・個人も法の上に立つことはできない」と発言していた。

ルト氏は副大統領在任中の昨年9月、米メディアのインタビューで、「ケニアは飢餓や失業問題に対処する必要があり、同性愛とそれに関連する問題に時間を割くつもりはない」と述べていた。

「ケニアには憲法があり、法律があり、伝統があり、習慣があります。ケニア人は民主的なプロセスで定められた憲法と法律を守り、習慣と伝統を尊重し続けるでしょう...」

アフリカ大陸は同性愛に厳しく、違反した者は懲罰刑に処される。

ケニアで活動するLGBTQ+団体やコミュニティは各地で抗議デモを続けているが、ルト政権が法律を見直す可能性は低いようだ。

しかし、最高裁は今月、「LGBTQ+関連団体の登録を認めないという当局の決定は違憲」と裁定した。

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