◎崩壊に巻き込まれたとみられる数人が近くの医療機関に搬送された。
2022年11月15日/ケニア、首都ナイロビ、崩壊した建設中の集合住宅(Ben Curtis/AP通信)

ケニアの首都ナイロビで15日、建設中の集合住宅が崩壊した。

当局によると、建設作業員が崩壊に巻き込まれた可能性があるという。死傷者はまだ確認されていない。

地元メディアは関係者の話を引用し、「建設中にもかかわらず、建物にはひび割れがみられた」と報じている。

崩壊時刻は明らかになっていない。地元メディアの取材に応じた建設作業員は、「政府関係者が現場を封鎖し、作業員に立ち去るよう命じた」と説明している。

目撃者によると、崩壊に巻き込まれたとみられる数人が近くの医療機関に搬送されたという。

ケニアの建築・設計基準は緩く、費用を抑えるために違法な工事が行われたり、設計に不備があることも珍しくない。過去の事故は設計不備や手抜きが原因と報告されている。

地元メディアによると、住宅需要の高いナイロビでは特に手抜き工事が散見され、多くの業者が規制をすり抜けているという。

中部キアンブで今年9月に発生した6階建てビルの倒壊事故では少なくとも3人が死亡、数人が負傷したと報告されている。

政府は2015年の8階建てビル倒壊で15人が死亡した後、国内の全てビルに監査を命じた。監査の結果、ナイロビの建物の58%が設計基準をクリアせず、住居に適さないことが判明した。

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