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ケニア看護師労組、43日間のスト終結へ、政府と合意、医療危機の沈静化図る

今回のストの背景には、9年前に合意された待遇改善が十分に実施されていない問題がある。
2026年9月8日/ケニア、首都ナイロビ、医療従事者による抗議デモ(AP通信)

ケニアで続いていた病院看護師による43日間のストライキが9日、政府と労組が職場復帰合意に署名したことで終結に向かうことになった。看護師労組の事務局長は、組合員が24時間以内に職場復帰すると表明した。合意では、2017年に締結された団体交渉協約の実施方法について、今後45日間をかけて最終協議を行うことになった。

今回のストの背景には、9年前に合意された待遇改善が十分に実施されていない問題がある。2017年の協約は6カ月に及んだストを経て成立したものだったが、政府は財政上の制約を理由に実施を先送りしてきた。労組は制服や看護業務に関する手当などの改善を求めており、未払い・未改善分が長期間積み重なっていると訴えていた。

ストの長期化は医療現場に大きな負担を与えていた。看護師不足を補う形で医師の業務量が急増し、医師労組は「看護師の仕事まで担うことはできない」として、政府が問題を7日以内に解決しなければストを開始する可能性を警告していた。医師の連鎖的なストに発展すれば、病院機能がさらに低下する危険があった。

一部地域では診療所の閉鎖も発生し、議会上院でも医療サービスへの影響が議論された。今回の合意は医療現場の混乱を抑える重要な一歩となるが、45日間の協議で2017年協約を実際に履行できるかが次の焦点となる。

ケニア政府にとっては、看護師の復帰によって当面の医療危機を緩和できる一方、財政制約と医療従事者の待遇改善を両立させる課題が残る。今回のストは医療サービスを維持するためには現場の人員確保だけでなく、過去の労使合意を着実に履行し、政府と医療従事者の信頼関係を再構築する必要があることを浮き彫りにした。

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