武装集団が士官学校を襲撃、訓練生17人殺害 ナイジェリア
ナイジェリアでは2009年以降、イスラム過激派による反政府活動が続いている。
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ナイジェリア北東部ヨベ州で17日、イスラム過激派とみられる武装集団が士官学校を襲撃し、訓練生少なくとも17人が死亡した。地元当局によると、襲撃を受けたのは軍や警察の特殊訓練を行う施設で、複数の武装勢力が銃火器を用いて深夜に攻撃を仕掛けたという。
国家警察の報道官は声明で、この襲撃により少なくとも17人の訓練生が死亡し、負傷者も出ていると明らかにした。武装勢力は施設内に侵入した後、銃撃や放火を行い、建物の一部が炎上した。治安部隊が応戦したものの、防ぎきれなかったという。
犯行声明を出した組織は確認されていないが、当局は西アフリカ最大のイスラム過激派組織「ボコ・ハラム」、またはその分派である「イスラム国西アフリカ州(ISWAP)」が関与している可能性が高いとみて捜査を進めている。両組織は長年にわたりナイジェリア北部で武装闘争を続けており、軍施設や警察拠点への襲撃を繰り返してきた。
ナイジェリアでは2009年以降、イスラム過激派による反政府活動が続いている。特にボルノ州やヨベ州を中心とした北東部では、住民への襲撃、誘拐、自爆テロなどが頻発し、数万人が死亡、数百万人が避難生活を余儀なくされている。近年は国軍による掃討作戦で一時的に勢力が弱まったとみられていたが、地方部では散発的な攻撃が続いている。
今回の襲撃はナイジェリア政府にとって治安維持上の大きな打撃となった。訓練施設そのものが標的となったことで、武装勢力が依然として高度な攻撃能力を維持している実態が浮き彫りになった形である。地元住民の間では不安が広がっており、一部地域では住民が避難を始めているとの情報もある。
ティヌブ(Bola Tinubu)大統領は声明で犠牲者への哀悼の意を示し、「国家はテロに屈しない」と強調した。また軍と治安当局に対し、犯行グループの追跡と地域の警備強化を指示した。政府は周辺地域への増援部隊派遣を進めており、掃討作戦を継続するとしている。
