ウクライナ軍がロシア首都圏にドローン攻撃、4人死亡
ロシア国防省は声明で、同日だけで100機を超えるウクライナ製ドローンを迎撃したと発表した。
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ロシア各地に対して17日未明、ウクライナ軍による大規模なドローン攻撃が行われ、ロシア当局によると少なくとも4人が死亡、複数人が負傷した。特に首都モスクワ周辺では過去1年で最大規模となるドローン攻撃が確認された。ロシア国内では防空体制への不安が急速に高まっている。
ロシア国防省は声明で、同日だけで100機を超えるウクライナ製ドローンを迎撃したと発表した。このうち数十機がモスクワ州上空で撃墜され、モスクワ市長は「防空部隊が大規模攻撃を阻止した」と強調した。しかし、撃墜された機体の破片が住宅地や道路に落下し、一部地域で火災や建物損壊が発生した。
モスクワ州知事によると、死亡した4人のうち3人は首都近郊で、1人はウクライナ国境に近い西部ベルゴロド州で空爆に巻き込まれた。負傷者の中には子どもも含まれているという。現場周辺では爆発音が相次ぎ、多くの住民が避難する騒ぎとなった。モスクワ周辺の複数空港では安全確認のため一時的に発着が停止され、数十便に遅延や欠航が生じた。
ロシア側は今回の攻撃について、「民間インフラを狙ったテロ行為だ」と非難している。一方、ウクライナ政府はコメントを出していないものの、ロシア軍による首都キーウなどへ連続空爆に対する対抗措置との立場を示している。
ロシア軍は先週末、キーウや東部ハルキウなどに対し大規模なミサイル・ドローン攻撃を実施し、多数の民間人が死傷した。ウクライナのゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領は「ロシアが戦争を続ける限り、その影響はロシア自身にも返ってくる」と述べ、長距離攻撃能力を強化する姿勢を鮮明にしている。
近年、ウクライナ軍はロシア領内へのドローン攻撃を拡大させている。特に石油精製施設、軍需工場、弾薬庫など後方支援拠点への攻撃を繰り返しており、ロシア軍の補給能力低下を狙っているとみられる。今回のように首都圏を標的とした大規模攻撃は、ロシア社会に対する心理的影響も大きい。
戦争開始から4年以上が経過する中、前線での消耗戦に加え、無人機を用いた長距離攻撃が新たな局面を形成している。双方による報復が続き、戦闘の激化は避けられない情勢となっている
