ガンビアで停電に抗議するデモ、首都でタイヤ燃やす、大統領退陣を求める声も
今回の抗議の背景には、国内で続いている深刻な電力不足がある。
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西アフリカのガンビアで9月7日夜から8日にかけ、長時間に及ぶ停電に抗議する住民らのデモが複数の地域で発生した。首都バンジュールでは道路上でタイヤが燃やされ、バリケードが設置されたほか、バロウ(Adama Barrow)大統領の公邸近くにも抗議者が集まり、「バロウは退陣せよ」と訴えた。警察は催涙ガスを使用して群衆を解散させた。
今回の抗議の背景には、国内で続いている深刻な電力不足がある。住民の中には停電が最長48時間に及んだと訴える人もおり、電力供給への不満が政権への批判に発展した形だ。首都以外の地域でも抗議デモが行われ、副大統領の公邸や与党事務所も抗議の対象となった。
国営電力会社NAWECは高温による電力需要の急増に加え、主要な発電設備の技術的な不具合が供給不足につながったと説明している。政府も住民の不満が高まっていることを認め、停電が相次ぐ事態を「深く憂慮すべきもの」と表現し、国民に謝罪した。
バロウ氏は週内に新たな発電機が到着する予定だとし、10月末までに安定した電力供給を回復させると約束した。9月8日朝までにはバンジュールの状況は落ち着き、住民らが火を消したり、道路に残された障害物を撤去したりする姿も見られた。
一方、今回の抗議は単なる電力不足への不満にとどまらず、バロウ政権への政治的な不満が表面化したものでもある。12月に予定される大統領選挙を前に、バロウ氏は3期目を目指しており、生活に直結する電力問題への対応が政権の重要な課題となっている。
