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エチオピア内戦:政府軍がティグレ州の空港を奪還か、再燃する戦闘、和平合意に暗雲

国軍が空港をいつ奪還したのか、戦闘を伴ったのかは明らかになっていない。
2021年5月8日/エチオピア、北部ティグライ州の州都メケレ近く(Getty Images/AFP通信)

エチオピア北部ティグレ州の州都メケレで3日、国軍が市内のアルラ・アバ・ネガ空港をティグレ人民解放戦線(TPLF)から奪還した。主要メディアが報じた。同空港は9月23日にTPLF系の組織が占領し、商業便の運航停止につながっていた。今回の奪還によって、国軍とTPLFを中心とする反政府勢力の紛争は新たな局面に入った。

AP通信によると、国軍が空港をいつ奪還したのか、戦闘を伴ったのかは明らかになっていない。APは軍幹部の話しを引用し、「連邦政府軍が空港を完全に掌握している」と報じた。一方、中央政府とTPLFはいずれも空港奪還についてコメントしていない。

メケレ市内の状況も不透明なままだ。電話・通信網の遮断によって情報収集が難しく、住民の間では公共施設への攻撃や略奪への懸念も広がっている。現地の専門家は、国軍とその同盟勢力がメケレ全域で攻勢を強めているとの報告が多数あると指摘しているが、メケレ全体を誰が掌握しているかは確認されていない。

今回の戦闘は2020~22年に数十万人規模の犠牲者を出した内戦後、アフリカ連合(AU)の仲介で成立した和平合意が揺らぐ中で発生した。TPLFは9月23日、国軍による攻撃への「防衛戦争」と主張し、ティグレ州内の複数の空港を占拠した。国軍はそれ以来、TPLFと戦う親政府系ティグレ人勢力などとともに反攻を進めている。

さらに情勢を複雑にしているのが周辺国との緊張である。エチオピア政府はTPLFへの支援をめぐり隣国エリトリアを非難しているが、エリトリアはこれを否定し、外交関係を断絶した。今回の戦闘がティグレ州だけにとどまらず、周辺国を巻き込む戦争に発展する可能性も指摘されている。

空港の奪還は政府にとって重要な軍事的動きとなる一方、これだけで戦闘終結につながるとは限らない。過去の内戦でもメケレは一度政府軍に制圧された後、TPLFが反攻・奪回しており、今後の支配権と和平交渉の行方が焦点となる。

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