◎アディスアベバの住宅地で北部アムハラ州に拠点を置く武装民兵組織ファノ(FANO)と警察が衝突した。
エチオピア、北部アムハラ州の民兵と子供たち(Getty Images)

エチオピアの首都アディスアベバで銃撃戦があり、3人が死亡した。警察当局が12日、明らかにした。

それによると、アディスアベバの住宅地で北部アムハラ州に拠点を置く武装民兵組織ファノ(FANO)と警察が衝突したという。

警察は声明で、「ファノの戦闘員たちはテロ攻撃を行うためにアディスアベバに入った」と述べた。

この銃撃戦でファノの戦闘員2人と流れ弾に当たった市民が死亡。警察官2人が負傷した。

国営テレビは目撃者の話しとして、「警察はテロリストに投降するよう繰り返し求めていた」と伝えている。

治安当局は昨年8月以来、アムハラ州の分離独立を目指すファノなどの地域民兵と戦っている。

この反乱は民兵を国軍に統合する計画が公表された後に勃発。アムハラ州の広い範囲が無法地帯となっており、隣のティグライ州に波及しつつあるとされる。

地元の人権団体によると、ファノは今年1月、アムハラ州郊外の集落で別の民兵と衝突。その後、集落の住民数十人を処刑したとされる。

海外メディアはアムハラ州とティグライ州への立ち入りを禁じられている。

両州は2020~22年11月まで続いた内戦の影響で荒廃。数百万人が国連などの支援を受け生活している。その犠牲者は最大60万人と推定されているが、被害の全容は明らかになっておらず、調査が進む目途も立っていない。

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