◎ヌゲマ氏はアフリカ大陸で最も裕福な指導者のひとりであり、石油の輸出で得られる利益をほぼ独占している。
赤道ギニアのヌゲマ大統領(Getty Images)

赤道ギニアの独裁者ヌゲマ(Teodoro Obiang Nguema Mbasogo)大統領が11月に行われる大統領への立候補を決めたようである。

ヌゲマ氏は君主制を除く国家の中で最も長く権力を保持し、その期間は43年を超え、世界記録を更新中である。

ヌゲマ氏の息子で副大統領と国防相を兼任するマング(Teodoro Nguema Obiang Mangue)氏は23日、ツイッターに声明を投稿した。

マング氏は父親を唯一無二の存在と称賛し、立候補を歓迎した。「国民も父のカリスマ性、リーダーシップ、政治経験を高く評価しています!」

ヌゲマ氏は今週、来年行われる予定の大統領選を5カ月前倒しし、11月20日に実施すると発表。大統領選、議会選、地方選をまとめて実施することが決まった。

ヌゲマ氏率いる赤道ギニア民主党(PDGE)は下院100議席のうち99議席、上院の全議席を堅持している。

ヌゲマ氏はアフリカ大陸で最も裕福な指導者のひとりであり、石油の輸出で得られる利益をほぼ独占している。赤道ギニアの腐敗認識指数は世界トップレベルだ。

今回の大統領選でマング氏が王朝を引き継ぐのではないかという噂が流れたものの、23日のツイートでヌゲマ氏が世界記録更新を目指すことが確認された。

世界銀行によると、赤道ギニアの石油生産量はこの数十年で劇的に増加したにもかかわらず、貧困率は人口の75%を超え、子供を含む数十万人が水と食料の確保に苦労しているという。同国の人口は約140万人。

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