◎赤道ギニアで最後に死刑が執行されたのは2014年。
赤道ギニア(Getty Images)

アフリカ中部、赤道ギニアのヌゲマ(Teodoro Obiang Nguema Mbasogo)大統領は19日、新しい刑法に署名し、死刑制度を廃止した。

国営テレビによると、政府報道官はフェイスブックでヌゲマ氏が署名したことを発表したという。

報道官は投稿の中で、「赤道ギニアは19日をもって、死刑に別れを告げた」と述べている。

国営テレビはニュース番組の最後に報道官の声明を紹介し、死刑廃止を「歴史的な出来事」と呼んだ。

ヌゲマ氏の管理下に置かれている国会は賛成99ー反対1で刑法案を可決していた。

国際人権団体アムネスティ・インターナショナルによると、赤道ギニアで最後に死刑が執行されたのは2014年。ただし、地元のNGOや国連はヌゲマ政権が反体制派の拘束、失踪、拷問に関与していると非難している。

ヌゲマ氏は43年以上権力を保持し、君主制を除けば世界記録を更新中である。

世界銀行によると、赤道ギニアは石油・天然ガス資源を保有しているが、国民の大多数が貧困ライン以下での生活を余儀なくされているという。

アフリカの30カ国以上が死刑制度を維持しているものの、近年執行した国はその半分以下である。

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