◎当局は反対意見に対する広範な取り締まりの一環として、2018年に14人を逮捕した。
エジプトのピラミッド(Getty Images)

エジプトの裁判所は5日、人権活動家を含む14人にテロ関連の罪で禁固5~15年の有罪判決を言い渡した。

同国の人権団体はこの判決と政府による活動家の弾圧を非難した。当局は反対意見に対する広範な取り締まりの一環として、2018年に14人を逮捕した。

AP通信によると、2人の著名な人権弁護士がテロ組織への関与と資金提供の罪でそれぞれ禁固15年を言い渡されたという。

イスラム教団体の指導者のひとりは治安部隊による権利侵害に抗議し、偽情報を広めた罪で禁固10年。弁護士兼人権活動家の男性は禁固5年を言い渡された。

判事は14人全員の刑期満了後の保護観察期間を5年とし、旅行禁止と警察署への定期的な出頭を命じた。

国際人権団体アムネスティ・インターナショナルは判決を非難し、「エジプトの活動家は公正な裁判を受けることさえできない」と述べた。

判決に控訴することはできず、シシ(Abdel Fattah al-Sisi)大統領のみが恩赦や刑期短縮を与える権限を持つ。

アムネスティはエジプト政府に公正な裁判の場を確保するよう求めている。

エジプト政府は近年、イスラム主義者を中心に数千人を投獄している。これには2011年の「アラブの春」に関与した活動家も含まれる。

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