コンゴ・エボラ流行、確定症例3802人、死者1700人超える、過去最悪ペース
今回の流行は2026年5月に確認され、「ブンディブギョ株」と呼ばれるエボラウイルスが引き起こしている。
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コンゴ民主共和国東部で発生している「エボラ出血熱」の流行が拡大し、死者数が1700人を超えた。当局によると、確定症例数は4日時点で3802人、過去最速のペースで感染が広がっている。流行の中心は北東部イトゥリ州で、全感染者の9割がこの地域に集中している。
今回の流行は2026年5月に確認され、「ブンディブギョ株」と呼ばれるエボラウイルスが引き起こしている。この型には承認されたワクチンや治療薬がなく、過去の流行で使用されたザイール株向けの医療対策をそのまま適用できないことが対応を難しくしている。致死率は45%に達し、保健当局は極めて深刻な状況との認識を示している。
感染拡大の背景には、武装勢力による治安悪化や違法鉱山で働く人々の活発な移動がある。保健当局は約1万7000人の接触者を追跡しているが、多くは所在確認が困難で、感染経路が判明しない市中感染が新規感染の約8割を占める。このため、封じ込めは難航している。
さらに、医療従事者への給与未払いによるストライキや医療施設への襲撃、住民の不信感も対策の障害となっている。発熱などの症状があっても医療機関の受診を避ける住民が増え、妊産婦の死亡率上昇など、エボラ以外の医療にも深刻な影響が広がっている。
世界保健機関(WHO)やアフリカ疾病対策センター(アフリカCDC)は監視体制の強化や臨床試験を進める一方、国際社会に追加支援を呼びかけている。しかし、資金は大幅に不足しており、支援体制の遅れが感染拡大に拍車をかけている。
専門家は迅速な国際支援と地域住民の協力が得られなければ、流行の長期化は避けられないとの見方を示している。
