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コンゴ・エボラ流行、確定症例2344人、死者930人

確定症例数は2344人に上り、過去最速ペースとなっている。
2026年6月7日/コンゴ民主共和国、北東部イトゥリ州ブニアの医療センター(ロイター通信)

コンゴ民主共和国東部で「エボラ出血熱」の感染拡大が深刻さを増している。保健省は20日、流行開始以来の死者数が930人に達したと発表した。このうち少なくとも36人が医療従事者であり、感染拡大の最前線で対応に当たる人材の損失が大きな課題となっている。確定症例数は2344人に上り、過去最速ペースとなっている。

今回の流行は5月15日に確認され、原因となっているのは「ブンディブギョ株」と呼ばれるエボラウイルスである。この型に対しては承認済みのワクチンや有効な治療法がなく、抑制を困難にしている。世界保健機関(WHO)によると、新たな感染者の約8割が感染経路を特定できていない。接触者の追跡や隔離が十分に機能していない状況が続いている。

特に被害が集中している北東部イトゥリ州では、武装勢力による治安悪化や住民の不信感が感染対策の妨げとなっている。これまでに医療施設や医療従事者を狙った襲撃が少なくとも12件発生し、一部の医療機関では診療の中断を余儀なくされた。また、給与未払いへの不満から医療従事者によるストライキも発生し、感染者の治療や接触者調査に支障をきたしている。

保健当局によると、直近24時間で37人が死亡し、過去最多となる1日当たりの死者数を記録した。一方で22人が回復し、20日時点で724人が隔離・入院治療を受けている。政府は検査体制や隔離施設の拡充を進めているものの、感染拡大の勢いに対応が追いついていない。

今回の流行で隣国ウガンダでも感染者が確認された。WHOやアフリカ疾病対策センター(Africa CDC)は各国と連携し、ブンディブギョ株に対応した新たなワクチンや治療法の開発を急いでいる。しかし、現場では資金不足も深刻で、WHOは必要資金の半分にも満たない状況だと警告している。

国際社会による継続的な支援がなければ、感染拡大を封じ込めることは困難との見方が強まっている。

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