◎コンゴ東部では国際テロ組織アルカイダやイスラム国(ISIS)とつながりのある過激派など、120以上の武装勢力が活動している。
2022年5月12日/コンゴ、北キブ州ゴマの集落、国連平和維持ミッションの兵士と住民(Getty Images/AFP通信)

コンゴ民主共和国東部・北キブ州で活動している援助団体ティアファンド(Tearfund)が武装集団の攻撃を受け、2人が死亡した。国連が2日、明らかにした。

それによると、武装集団は団体の車列に向けて発砲し、何も取らずに逃亡したという。

ティアファンドは声明で、「職員を乗せた車列は北キブ州ゴマ郊外に到着した直後に攻撃を受けた」と明らかにした。

犯行声明を出した組織は確認されていない。

コンゴ東部では国際テロ組織アルカイダやイスラム国(ISIS)とつながりのある過激派など、120以上の武装勢力が活動している。

北キブ州では同国最大の反政府勢力「3月23日運動(M23)」やスラム国(ISIS)系組織「民主同盟軍(ADF)」が猛威を振るっている。両組織と中央政府は戦争状態にある。

国連人道問題調整事務所(OCHA)は2日、援助団体を狙った襲撃事件が今年170件以上発生し、少なくとも4人が死亡、10数人が行方不明になっていると報告した。

それによると、そのほぼ全てが北キブ州で発生したという。

北キブ州では数カ月前から暴力事件が増加傾向にある。ADFは先月だけで同州の市民を少なくとも150人殺害した。

先週にはアフリカ諸国が主導する平和維持ミッションの基地に迫撃砲が撃ち込まれ、兵士2人が死亡した。

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